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ブレイドオブアルカナ3rd ~改善される街角~ [TRPG]

 久々の更新。そして、久々のTRPGというかブレカナ。
 いやぁ、ここのところどうにもスケジュールが合わなくて、度々誘って戴いていたのだけど、全然参加できなくて切なかった次第。

 しかも、その間に新サプリが出ていて、軽く浦島状態だった。まぁ、サプリはホントに最近出たばかりなんで、実はそうでもないんだけど(笑)。

 まずはお決まりのPC紹介から。

 PC1:コロナ・レクス・アダマス

 金持ちのボンボン。しかし、奴隷商という父親に反発して家出。色々と複雑な感情を抱きつつも、父親からのプレゼントである「靴」を巡って弱みを握られ、「頼みごと」を聞く羽目に。

 PC2:ウェントス・アクア・アルドール

 腕は立つが難しいことは考えられない、そんな戦士(笑)。とある人を訪ねてアイセル島までやってきたが、どうやら様子がおかしい…。

 PC3:クレアータ・デクストラ・エフェクトス

 MyPCクラーウィス・プロフォンド。
 ただの人形だったものに魂が宿り、「動きたい」を願うあまり魔神と契約してしまったクレアータ。紆余曲折あり、人々のために生き、魔神を滅ぼすべく旅をしている。
 そんな折、乗っていた船が難破。海の藻屑となりかけたが…。

 PC4:マーテル・ファンタスマ・オービス

 マーテルの教えに嫌気がさし、秘儀魔法を追い求める変わり者。とある大層貴重なマジックアイテムをエサに釣られてアイセル島までやってくると…。

 以上。今回は4名でのセッションとなった。
 毎度のごとく、マイキャラ視点での物語スタート。

 魔神への対抗手段を探すのは勿論のこと、自身を鍛えるのも重要なこと。…というような感じで、クラーウィスは各地を彷徨っていた。
 別段、どこへ行こうということもなく、道すがら船に乗ることになった。が、これが運の尽き。よくあることといえばそれまでだが、船が見事に難破したのである。

 気が付いてみれば、なんだか妙に豪華なベッドに寝かされていた。どうやら、ここの方伯に助けられたらしく、ダメージの回復までご厄介になることに。
 しかし、ここで既にちょっとクラーウィスは怪しんでいた。クラーウィスは魔神の帰依者であり、つまりは身体に花押が刻まれている。
 少し知識のあるものであれば見抜くことが出来るだろう。とはいえ、単に知らないだけかも知れない。知らない人間からすれば、花押も聖痕も大した差はない。

 一応の警戒はしつつ、こちらからは言い出さずに対応する。すると、方伯は「この街は不完全で、より人々が安心して暮らせる街に改革したいのだ」という。
 そして、その手伝いをクラーウィスにして欲しいというのだ。
 正直、何故ちょっと助けただけの相手にそういう話をするのか、という点で気にかかった。クラーウィスは見かけによらず知性があるとはいえだ。
 むしろ、それ以外の「何か」がポイントのように思えたが、相手のことをよく知らない状態で判断することも出来ない。
 そんなわけで、とりあえずは話を聞いてみることに。

 内容としては、要するに現代的な労働環境を整えましょうという話。過酷な労働環境をなくし、無駄を省いて、より効率的に賢く運営しよう、ということだ。
 その率先として公的な役所から改革を進めており、急激な改革をするのは無理だからと猶予期間も設けているという。
 まぁ、話だけ聞くと真っ当である。それが現代であったなら、本当にまともな話である(笑)。しかして、世界観はファンタジー。現代とは勝手が違うのは間違いない。

 だが、クラーウィスは「人々のため」という言葉に弱い(笑)。また、この街は労働環境が苛酷で、奴隷を買い上げては労働者とし、その結果過労死や自殺も多いとのこと。
 であるなら、労働者のことを考えた改革を頭から否定することも出来なかった。実際問題、第一次産業が大多数のファンタジーで、ビジネスライクに時間管理なぞナンセンスとしても。

 労働者のためになるのなら。全てを信用は出来ないまでも、やってみる価値はあるかも知れない。と同時に、実際のところどうなんだろう、という調査も含めて承諾することにした。
 実態調査もなく理想論を掲げても詮無い話なのは間違いなく、その結果が夢物語であるのなら、どこかに落としどころを探すしかない。

 ということで、実態調査を開始。お膝元がどんなものかをまず見たかったが、かなり厳しくしているようで、潜り込ませるのは簡単ではないとの返答をもらう。
 まぁ、本当に潜り込まなければならないときは、最悪変身してしまえばいいので、まずは街の様子を見て回ることにした。
 そして、ついでに遠話筒でそこかしこから情報収集も開始。

 イザベルなる人物が何か特別な人で、ミンネゼンガーから迎えがきているとか、でも、病弱(本人談)だから動けないとか、バイロンという豪商のところで過労死だとか自殺だとかが最近あったらしいだとか、関係ありそうなものからなさそうなものまで耳に入ってくる。
 いやぁ、遠話筒って便利だね(ぁ 自分で動かずとも情報が聞けるのはありがたい。

 肝心の自分での聞き取り調査によると、とにかく改革は不評。誰も賞賛していない。というか、仕事が回らないんでヤメロという意見がほとんど。
 途中、旧知のPC1やPC4と出会い、どう思いますか?と問うてみても同じような返答を得た。わざと「過労死などの被害が出るのは仕方ないことか?」とも聞いてみたが変わらず。

 これはやはり実態に見合っていない改革なのでは、と思うところだ。これをとりあえず報告しようと帰る道すがら、何やら港で人だかりが出来ているところに出くわす。
 なんだろうと覗いてみると、他のPCが勢揃いで灯台の下に屯していた。何があったのかと聞いてみると、PC4が杯の女王を使用したようで、灯台から自殺したであろう人の映像が映し出されたという。まぁ、魔法について詳しくない人だと珍しいに違いない(笑)。

 しかし、PC4は「これは他殺だ」と推察する。杯の女王の効果では、「落ちてきたところ」しか見えなかったので、じゃぁ、「落としたところ」であろう場所でもう1度やればと助言。
 灯台の鍵は閉まっているいうことで、お役所に鍵を借りに行くPC1とPC4。
 帰ってきて灯台の上で同じく杯の女王を使用してみたところ「何も映っていなかった」のだから、あら不思議といったところ。
 が、一般的にはどうあれ、ブレカナの世界では「空を飛ぶ」はそう珍しいことでもない。上から落とされたのだろうという推測は成り立つところ。

 とはいえ、今のところクラーウィスにはあまり関係ないので、切り上げて帰還することにする。PL的には関係ありそうなのは分かっていたけどね(笑)。
 方伯の城へ着くと、とりあえず、方伯に状況を報告してみる。現場としては実際問題受け入れがたい状況だということを伝えると、方伯はNoと答えた。

 要するに、それは旧体制にしがみ付いているだけの甘えであり、もっと効率を追求すれば仕事が回らないなんてことはない。その努力が足りないのだという。
 ここで少し引っかかった。随分と頭ごなしに言うものだなと。少し探りを入れる感じで、現実的にそれを成すには「根本的な意識から変えないとダメだよ」と言うと、方伯はとある案を出してきた。これがある種決め手というか、「あぁ、なるほどね」という方向にいく。

 労働者へのメリット云々はともかく、「バイロン氏のところを、守らないところには然るべき罰則がある」と「見せしめ」にしようというのだ。
 手法としては有効かも知れないが、随分と独善的だ。そして、ブレカナで強固な独善となると「オクルス」という魔神が浮かんでくる。
 もし、これが正しいとするならば、クラーウィスに刻まれていた花押を見てもさして驚きもしない、というのは納得が行く。
 何より、帰依者であれば相応の能力を持っている可能性は高く、利用しようと思っていたとしても何ら不思議はないところだ。

 そしてその夜、1人の男が殺害された。そこに居合わせたPC1が「飛んで逃げる美女」を「靴」の力で追いかけていく。速度が同等だったため美女は逃げられず、しばらくのドッグファイトの後に振り返った。そして彼女はイザベル、と名乗ったのである。
 イザベルはPC1を試すようにいくつもの質問を投げかける。要約すれば、自分は命をかけて成すべきを成しているのであって、あなたは何のために生きてるの?というもの。
 それほど戦う気はなかったようだが、結局のところPC1が「逃がすわけには行かない」ということで襲い掛かってきてしまう。

 状況的に他PCが登場するのが難しい場面であったが、美女の飛行手段が魔印だという読みからPC4が封印を発動。海に落とすことに成功する。
 残念ながらここで遠話筒の電池が切れて(笑)、その後どうなったかが分からなかったが、とにかく特徴的だった点があった。

 帰る場所を知られるのを嫌がっていたこと。それが城の方面だったこと。そして、名前が「イザベル」だったこと。何より、殺害手段として「外傷がないこと」と、それゆえに死因としては「過労死」になるとイザベル本人が言っていたこと。
 ミンネゼンガー公国から使いが来ていた人物も「イザベル」であり、ここに繋がりが出てきた。殺害された男性はバイロン氏の会社の従業員。
 規則を守らず、過酷な労働をしているから過労死する者が後を絶たない。それは実に方伯にとって都合のいい事実であり、実際には「そう見せかけられたもの」にすぎなかった。

 明けて朝、早速方伯にカマをかけてみることにする。
 確認とかすかな希望を込めて「経営者たちと相談するなどして、上手くすり合わせ出来ないのか」というようなことを提案してみたが、頑として聞かない。
 これはいよいよもってオクルスの帰依者である可能性が高い。これ以上話しても無駄かな、と思ったので、本来の目的である「イザベル」という人物に心当たりはないかと聞いてみた。とても美人で金髪が特徴的な若い女性だと説明しながら。

 まぁ、それでボロを出すなら楽なのだけど、これという反応はなかった。仕方ないので、例のもう1人の「イザベル」さんを訪ねようかと考えてみる。
 が、それには及ばなかった。相手は本性を露にし、PC4を訪問して攻撃しようとしたのだ。要するに、お前は知ってはならぬものを的な感じである(ぇ

 結局そういうことだったかと嘆息し、クラーウィスは「イザベル」に相対した。彼女はエルスであり、方伯は人の形をしたファミリアだったのだ。
 労働者のことを考えた改革というのは、悪い発想ではなかった。だが、実態を無視した上、都合が悪いからといってマッチポンプ式に事件を起こすなど許されることではない。
 クラーウィスから発せられた言葉はたった1つ。「残念です」と…。

 激戦の末「イザベル」を撃破したのだが、PC2の要請により彼女を降霊してみることになった。あなたは一体何者なのかと。
 答えは「イザベル」だ。つまり、2人いたように見えた「イザベル」は蜃気楼の印によって「見せられていた」ものだったのである。
 そして、案の定オクルスの帰依者であり、病弱で死に行くのみの我が身でも「何か」出来ないかと願った末の行動だったようだ。

 その後、この街では労組が組織されることとなり、結果として「より混乱した街」へと変貌してしまった。これが最終的にどうなるのかは分からない。
 あくまで改革の痛みなのか、はたまた時代の混乱なのか。しかし、それを導き出すのは住人たち自身の手によるべきだと考えられる。
 クラーウィスは踵を返して新たな旅へと向かうことにした。いつか、もう一度この街を訪れることを願いながら――。

 といったところでセッション終了。
 いやぁ、今回はなんと言っても「スレイヤーズ・オブ・レッドドラゴン」の導入による変化を味わった回、という感想に尽きるかも知れない(ぁ
 追加された特技などは、基本的にアッパー調整。というか、リミットブレイク。それらを惜しみなく使うと強いの何のという感じだった。

 シナリオとしては、このGMさんにしては随分とストレートな展開だなぁとは思ったけど(笑)、それでもやっぱり気は抜けない。緊張しっぱなし(ぁ
 もう少し落ち着いて出来れば、もちょっと色々出来たかなぁという気もするんだけど、一杯一杯というのが偽らざるところ。

 PLとしては、ここまで現代的な労働環境は、ファンタジー的にはキツイというのは分かっていたのだけど、キャラ的には「諦めきれない」部分でもあった。
 これはGMさんに、キャラとボクの性格を「読まれた」かなぁと思えて仕方がない(笑)。掌で踊ってしまった感はあるんだけど、PLスキルが足りない&そういうキャラで回避できず(ぉ

 でも、楽しかったなぁ。やっぱTRPGはいい。人と人とが紡ぎだす物語だから定型なんてないし、なんていうか「その場」というのがいいんだよね。
 次に参加出来るときを楽しみにしたい。GMかPLかは分からないけど、どちらにしろ頑張らねば。ていうか、週末に変な予定入らないように願いたい…(涙)。

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