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なんてエロゲなアニメ [アニメ]

 ようやく忙しいのも落ち着いて1段落。ブームが去ったであろうことも反映してアクセスも落ち着いてきて、このblogもいつも通り過疎って来た(笑)。
 しかし、なんか咳>鼻かぜ>頭痛&腹痛という風邪の症状がヘビーローテーションでやってくるのが困ったもの。もう随分と長いこと病原体とはオトモダチだ(ぁ
 体調管理を疎かにしてるってわけでもないのにな。やはり、これは「呪いです」って言われた方がしっくりくるところ(ぉ 人から恨みを買うようなことした覚えはないけどね~。
 あ~、でも、よくこのblogで毒吐いてるから、そっち方面ならあり得るか? といっても、そういう記事って喚くほど閲覧されてないけどさ(笑)。

 まぁ、そんなわけ(?)で、ちょこちょことアニメの消化も続けている。本来なら、2009年度第4期アニメについて記事にするのが先とは思う。
 思うのだが、2010年度第1期アニメもようやく消化を開始して、もう嘆くしかないというか。あまりにあまりなので、ちょっと書かずにはいられない。

 とりあえず、見るからにダメそうな作品を最初に観てしまおうと思ったのだ。先に凹んでおけば後遺症は少ないというか、後から凹むとダメージが大きいというか(ぁ

 なので、『おまもりひまり』と『聖痕のクェイサー』という作品を、今のところ放送している辺りまで視聴した。6話と5話まで、かな。1クールの半分くらいといったところ。
 とりあえず、近年ありがちなエロ系なアニメだ。蛙宇宙人ではない有名な某軍曹さんの台詞でいうところの、「まるでそびえ立つ糞」みたいな代物。
 あえて過激な言い回しをするが、正直そういう印象。なんでこんなものが普通に放映されてるのかが不思議でならない。そういう時代になってしまったということか。

 どっかの幹事長さんではないが、「限りなく黒い灰色とは、どれだけ黒く見えても黒ではないから問題ない」と言わんばかりである。
 放映されている時間帯が深夜とはいえ、こうも露骨にエロという作品が放映されているのは正気を疑う。モロという部分さえ出なければそれでいいらしい。

 どちらの作品にも言えることだが、内容が「なんてエロゲ」と言いたくもなる。エロゲなんてものは、野郎の勝手な妄想のもと、煩悩を満たすための都合がいい話にすぎない。
 その目的は、当然煩悩を満足させることであって、本来あるべき「物語」としての本質を求めるものではない。つまり、物語としてはどうしようもない話であっても、それが煩悩を満たすためだけの話であるのなら、まぁ、それもいいだろう、という代物だと言えるわけだ。

 だというのに、この2作品は内容がエロゲである。どう冷静に客観視してもエロゲである。これが、そのままエロゲであるなら文句はないが、「物語である」なら聞き捨てならない。
 物語とは、本来「作者が読者に伝えたいこと」を「物語という形式」で伝えるものだ。要するに「伝えたいこと」という中身がある。だから、読み終えたときに「何か」を受け取れるはず。

 近年の「ゆるアニメ」に代表されるように、もはやその大前提すら崩壊しつつあるアニメにおいて、こうしたエロゲな作品が堂々と出てくるのは自然の流れなのだろうか。
 ゆるアニメと銘打たれて、今や市民権を獲得しているかに思えるが、それは決して誉め言葉などではない。はっきり言って、自虐や侮蔑といった意味合いの方が強いだろう。

 要するに「物語としては中身カラッポですが、出てくるキャラは可愛らしくて、なんだかほのぼのとだけは出来る作品ですよ」ということ。
 あからさまに勘違いしているのは、「そういう作品」は昔からあったが、それ自体がテーマであったりしたことだ。ほのぼの系というのは、概ねアットホームな作品で、そのアットホームさこそが中身であると言える。つまり、中身がないわけではない。

 翻って、近年のゆるアニメやエロアニメはどうだろう。ただ「話を作りました」と言わんばかりの作品で、結局のところ「だから何?」というものが多い。
 中身はさっぱり空洞で、キャラばかりが個性を主張し、一見すると楽しそうという「見た目」ばかり。はっきり言えば、張りぼてもいいところ。
 つまり、同じ「ほのぼのする」であっても、その内容は全く違うのである。ちゃんとした「物語」であるものと「ただの話」では雲泥の差だ。

 以前、こうしたことを「コーヒー」に例えた。豆から挽く本格的な淹れ方をしたコーヒーと、お湯を注ぐだけのインスタントコーヒー。どちらもコーヒーに違いないが、味には差がある。
 誰かに淹れてあげるとしたとき、その誰かが「コーヒーにうるさいかどうか」がポイントだとも書いた。つまり、味の差が分からない相手なら、どっち出しても同じなのだし、わざわざ手間をかける必要もない。安価で手軽なインスタントで十分である。

 分かるだろうか? ゆるアニメやエロアニメが量産されるということは、「視聴者がナメられてる」ということ。コーヒーの例でいうところの「どうせ味なんて分からないだろうしな。うまいコーヒーとか言って、見た目豪華なら中身インスタントだってわかりゃしない。安価で手間もかからず儲かるんだから、インスタント様々だなw」とか言われているのも同然。
 ボクからすれば、どれだけ見た目が豪華でも、美味しそうに見えても、不味いものは不味い。こんなものは当たり前だと思うのだけれどな。

 ま、今までの記事で何度も書いているが、観る側、作る側と色んな事情もあるのは当然だ。インスタントじゃなきゃ商売にならないとか、インスタントの味が独特でいいんじゃないかとか、それぞれ言い分もあるだろう。それでもやはり「不味いものは不味い」と言っておく。
 ことに、野郎の妄想が具現化したような女性キャラの色気に頼るような、品性の欠片もない作品など唾棄すべき下等。プライドなど微塵にもないのだろう。
 「そういうものです」というエロゲ本番でやるならまだしも、こういうのって女性を何だと思ってるんだろう。気持ち悪いくらい妄想に忠実な女性とか、女性としての存在を否定してないか?
 女性は女性で一個の存在であり、野郎の都合にあわせる必要性などない。だからこそ男女間って色々あるんだろう? そうした面を無視して語るラブコメとか、どんだけ薄っぺらいんだと思えてならないね。そんなものは、エロゲで存分にやってくれと言いたい。

 ホント、この2作品、エロゲを探せば「あるよね、こんなの」ってなる。聖痕のクェイサーとか、異能の力の源が聖乳だ? 何、そのエロゲ思考。昔、アリスソフトが「エスカレイヤー」とか出したけど、これと同等じゃね? 確かエスカレイヤーの場合は、ヒーロー(ヒロインだけど)の力の源が露骨な行為だったが、まぁ、胸を吸うとかやるんだから一緒だろ。
 ちなみに、本来ソーマとは神々の飲み物であって、女性の乳などではない。色々とシリアスな設定っぽく取り繕っているが、中身は今のところ「女性の乳房をしゃぶって力を得る変態がバトるアニメ」でしかないだろう。その他の部分は何一つ描けていないし、「だから何?」の領域から出ない。
 カッコよければ何をやっても許されるとか思ってるんだろうか。見た目カッコよさげな感じはするも、結局のところエロいってだけで何にもないのだから終わっている。

 おまもりひまりの方が、まだマシではあるか。優柔不断でヘタレなどうしようもない主人公にデレる女妖怪と幼馴染っていう図式の、見ていて白けるラブコメ路線。
 これも、こんなエロゲは探せばいくらでも転がっている。比較的、キャラ同士の絡みを重視していることから、掛け合い等がそれなりに効果があるので、最悪まではいかない印象。
 が、結局のところキャラが露骨なオタク脳美少女。馬鹿じゃね?ってくらいご都合主義のピンク展開に唖然呆然愕然。これ以上視聴するのは苦痛である。
 こんなちょっと優しくしただけでデレる女性とか、そりゃいないとは言わないけど、ご都合すぎるだろう。特別優しいわけでもなく、本当の意味で優しいかすら怪しい八方美人。流されるだけ流されて、肝心な部分で決断することも出来ないタイプ。そして、導き出す答えは単調で短絡で刹那的。
 ダメ男を絵に書いたような主人公が何でかモテ男になるという、ホントに分かりやすい内容。これだけ女性を女性と思ってないというのも、まさにエロゲ思考と言える。

 また、どちらの作品にも言えることだが、どう見てもあからさまな非日常が目前で繰り広げられても「あ、うん、そうなんだ」くらいに受け止めてしまう辺りもご都合すぎ。
 お前、こういう化け物の世界に首突っ込んだことあったんじゃないの?と疑りたくなるくらいの順応。物語として、「そこはトバせっ!」というくらいアッバウト。
 もう「ツッコミ入れたら負け」というゲームでもやってるんじゃないかと思えるほど。そりゃ、流さないと話が始まらないのは事実としても、だからといって許容されて然るべきものでもない。

 何にせよ、残念ながら予想通りの作品だった。時間の無駄とさえ言えるレベル。一応、最終的なレビューをするために最後まで観るは観るが、何とも苦痛といったところ。
 そこで一発逆転、というか評価を覆してくる可能性はあるが、経験上、ほとんどそういうことはないだろう。点数をつけても10点前後がいいところかな。
 予想通りとはいえ、ため息も出る作品だったのが残念でならないが、他の作品が面白いことに期待しよう。のだめとかは、前作までが普通に面白かったから期待できる。
 さすがに今回の2作品以下の作品はないだろうし、モチベがこれより下がることはないはず。前向きに考えれば、うん、何とかなるだろ(笑)。

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