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痴漢と冤罪と [雑談]

 先日、とある番組の特番の再放送を観たのだが、そのときにやってた内容のこと。番組内で、以前に放送した某法律相談所で取り上げた問題を紹介したものだから、最初に放送されたのは結構前の話になるのだとは思う。
 まぁ、きっかけはさておき、その問題というのが「痴漢」であり、そしてその「冤罪」だ。痴漢というやつは、なかなかに現行犯という証明が難しいもののようで、結局のところ「言ったモン勝ち」に近いらしい。それ故に冤罪の確率も高いようだが、それを冤罪と証明することが難しいのだという。

 こうした問題において、弁護士の意見として出たのが、なんとも驚きの対応だった。満員電車で痴漢に間違われ、事実やっていないときどうするか。

 走って逃げるのだという。

 無論、本当にやってないなら、との注釈がつくわけだが、実際問題、痴漢の冤罪を晴らすことはそれほどに難しいようだ。
 弁護士に言わせると、被害者は駅員に突き出すわけだが、駅員は警察に引き渡すことしか出来ない。そして、警察が来たとして、当人はやってないと言い張るのだから拘留するしかなくなる。容疑は否認するわけだからそのまま裁判になり、やってないと連呼する容疑者は、裁判官の心象が悪くなってしまうそうだ。
 この状況では、どんなに優秀な弁護士でも、無罪を勝ち取るのは難しいらしい。やっていないという目撃証言でもあれば違うのだろうけど、それもないとくれば相当に厳しいのだという。
 確かに、やっていようがやっていまいが、「お前、痴漢しただろ!」と問い詰められたら「やってない」と言うだろうしね。目撃証言くらいしか証拠となり得るものはないだろうし、証明出来ない以上は「やってない」の信憑性はないに等しい。
 後ろめたいことがあるから逃げるのではなく、自身に降りかかる災難から逃げるのだ、とのことだったが、弁護士の口からこんな手が出るとは根の深い問題である。

 しかし、逃げることが是とされてしまうと、本当にやっている場合も「逃げればオッケー」になってしまう。そんなことが許されていいはずがない。
 だというのに、「やってるかやってないか」の証明が難しいとき、どうすることも出来なくなってしまう。本当にやってしまった卑劣漢などは裁かれて当然のことなのだけれど、勘違いや見間違い等の冤罪を吹っかけられた場合も、泣き寝入りするしかないというのは困ったものだ。
 それを考えると、痴漢と安易に決め付けることはしない方がいいのだろう。冤罪だった場合、相手はそれで人生が壊れてしまうこともある。

 じゃぁ、被害者である女性が気をつけなきゃいけないのかよ? って話に当然なるだろう。女性は痴漢などという卑劣な犯罪に遭い、心底不愉快な思いをしているというのに。
 痴漢に遭う、というのはかなりの恐怖を伴うようで、怖くて言い出せないという女性もいるという。そうした女性が勇気を出して痴漢を訴えようとしているとき、「冤罪だったらどうする?」なんて言い出したら、今度は女性が泣き寝入りしかねない。それでは本末転倒だ。

 双方をうまく立てるというか、犯罪を犯罪としっかり証明出来ればいいのだろうけど、なかなか難しいのだから、本当に根の深い問題だ。
 聞いた話では、こうしたことを背景に、女性が男性に痴漢の容疑を吹っかけ、示談金をふんだくるケースもあるらしい。何というか、マジで根が深い(=w=;

 まぁ、結局のところ、男が痴漢なんぞするからこんなことになったんだろうけどね。元々悪いのは男っつことで結論なのかも知れない。
 今更だろうけど、満員電車で通勤する人は、男女問わず気をつけないといけないということかな。今日は何となくそんなことを考えてみた。
 とりあえず、「犯罪はダメ、絶対に!」だね。当然だけど(笑)。

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