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【とある科学の超電磁砲】観終わった【ガッカリ】 [アニメ]

 さて、ちびちびとアニメも消化しているのだけど、ようやくとある~を観終わった。リアルタイムで感想書いてたのは何話までだったかな。
 もう旬を逸している感はあるけど、特にウケ狙いとかHIT数狙いとか考えてないからどうでもいいや。うちのblogは基本的に埃かぶってる方が似つかわしい(笑)。

とある科学の超電磁砲 第1巻 <通常版> [DVD]

とある科学の超電磁砲 第1巻 <通常版> [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: DVD


 まー、一言にするならガッカリ感漂う残念な作品ってとこ。序盤では期待していただけに、落胆も大きいね。酷いって程ではないにしろ、所詮こんなもんかっていう感じ。

 以前の感想において、結局のところ「力」を追い求めることに繋がるのだろうか?と書いた。学園都市などという存在と、能力開発カリキュラムなどを行っていることを考えれば自然でもある。
 そして、同時に「力ヒャッフー!になると興醒め」とも書いた。中間まではその方向ではなかったから気にしてなかったのに、最後はまさかのヒャッフー。やっちまった感が爆発だったね。

 今までの感想で何度か書いたことだが、本編たる『とある魔術の禁書目録』にある主人公の「幻想殺し」など、設定にいい加減な部分が散見される。
 多少設定的に強引であれ、芯がしっかりしていれば気にしないレベルのものなのだけど、そういう部分には作者の「姿勢」が出てくるもの。コアな設定さえもいい加減なら、他も同じ可能性が高い。
 だから、気になってはいたのだ。そのいい加減さが綻びになりはしないかと。そして、案の定的中し、最終的には酷いものだった。
 いい加減なものが目白押しで、カッコよさ等で誤魔化すという近年ありがちなオチ。キャラ配置とかはよかっただけに、残念に思えてならないね。実にガッカリだ。

 例えば、だ。舞台である学園都市。もうこの時点で変である。
 この世界において、所謂「超能力」というものは、科学的に解明された代物だ。使用には、何らかの才能などが必要なのだろうが、科学であるというのは前提条件といえる。
 さて、その「能力者」を育てる専門的な教育機関をまとめたのが学園都市だそうだが、その存在を肯定するには、もっと大きな視点で考える必要があるだろう。

 まず、このような「能力者」を育てるとして、「その後」はどうなるのか。わざわざ教育しているのだから、社会的に意味のあるもののはずだ。その能力を活かし、如何に就職するのだろう。
 能力を伸ばすことに意味がなければ、こんなところに通わせる必要性がない。社会的に無意味であるなら、むしろ有害ですらある。普通の学校に通わせて、普通の高校に行かせるべきだ。
 あれだけ大きな範囲で存在が認められている以上、県レベル、いや国家レベルで支援しているはず。無意味とは思いがたく、能力者は結局社会的にどういう位置なのだろうか。

 もう能力なんてあって当たり前、くらいに社会に馴染んでいたとすれば、この点においては問題はない。だが、別の面では問題が発生する。
 当然、能力のあるなしだ。能力があって当然であるレベルであると、能力のない人間の価値はどうなる。人間の感情として、どっかの「蒼き正常なる世界のために」ではないけれど、とてもとても問題の大きい部分だ。それが天性の才能となればなおのこと。
 そして、「能力規制」が行われてしかるべきだろう。黒子の能力などを見れば分かりやすいが、悪用するととんでもないことになる。挙句、証拠がない。
 許可された場所、場合以外では、原則能力の使用は禁止。そのくらいしないと、世界的に治安の維持などしようがない。警察権などの部分に、強烈な能力者部隊も欠かせまい。

 さっと考えた程度のものだが、こうした部分が見えてこないのが問題。表面だけ塗り固めた張りぼてのようだ。少なくても、能力使いたい放題なんてどうかしてる。
 治安維持に「能力者には能力者を」という意味で学生の「ジャッジメント」を組織するのは分かるが、逆を反せば、それだけ能力者が少ないことを意味する。
 実際、「アンチスキル」とやらが能力でどうにかしてたような描写はなく、あくまで「力はあるが子供には任せられない」部分を担う大人たちという位置付けに見える。
 能力者が当たり前という世界であれば、こんなことをする必要がない。アンチスキルが強い能力者で固められていればいいだけの話だからね。ちょっとした能力者が暴れようとも、鎮圧部隊がそれ以上の力でどうにかすればいいだけだ。
 それが出来ないからジャッジメントが必要だと思われる。まだまだこうした機関も発展途上、との見方も出来るが、そうだとしてもあまりに杜撰なシステムだろう。

 一番納得のいく説明があるとしたら、むしろ「隔離」じゃないのか。能力者などという「怪物」を、一般人から隔離し、独自に世界を持たせるのなら比較的分かりやすい。どうも違うみたいだけどね。
 何にせよ、世界を構成するパーツに疑問が出る時点で問題だ。美琴とか、卒業したらどうするんだ? その能力を考えると、電力供給に役立ちそうだけどさ。
 開発した結果どうなる等の「先」が見えない。まさか、「LEVEL6」を作るため、なんて話じゃないよな。作った結果どうなる、が重要であって、何のためにが見えない研究に意味はない。
 何々を研究すれば、これこれこういう発展性が見えます、とかね。何にせよ、学園都市という存在そのものが「何のために」が見えてこないのだ。

 題名にもなっている「科学」が疑わしいのも、今までの感想で書いた。一応、科学っぽいことは設定されているが、その実そうでもない。
 笑わせてくれたのが、ラストの「これは、お前の能力を研究して作ったものだ!」とかいうの。語るに落ちてるというか何というか。これ考えた奴出てこいよレベルの間抜け。
 つまるところ、美琴のレールガンだ。能力を研究して、とか馬鹿すぎる。レールガンは、そもそも「科学的な理論のもとに発生する現象」を利用した「投射方法」だ。
 その理論に従って、能力を使用して実現しているだけの話。研究するもクソもなく、初めから確立されたものなのに、今更研究ってあり得ない。
 レールガンの問題点は、単純に電力供給の難しさだ。現象そのものは実に簡単なもので、フレミング左手の法則さえ知っていれば分かるレベル。
 物体を磁場によって加速させるわけだが、この加速する速度は電力の大きさによって左右される。電力が大きければ大きいほど磁場も強くなり、加速する速度も速くなるわけだね。
 だから、速く飛ばそうとすると、それだけ大きな電力が必要だ。その際の電熱だとか、空気との摩擦で生じる熱だとかが更に問題となってくる(コインの射程が50m程度なのはこのせい)。
 何にせよ、レールガンの問題は概ね電力だ。美琴は「超能力」で、ファンタジーに電力を生み出せるからいいにしても、あの狂った女の武器はどこから電力を持ってきたんだろね。
 まさか、その「ファンタジーに電力を生み出す」部分を研究したのかな? だとしたら、物凄い発明なんだけど(笑)。もう世界の電力事情は一発解決だね。原発なんぞいらん(ぁ

 このように、世界観として「超能力すら科学」であるにも関わらず、その「科学」が科学的ではないといういい加減さが目立つ。科学であるなら、なぜどうしてこうなったのか、が説明できるはずなのだが、それが出来そうもないのだから泣けてくる。
 これも何度か書いてきたことだが、「そういうもの」としてテキトーに流せばいい部分なのだけど、本質的な問題はそこではない。「そういうもの」としてしまう、作者のいい加減な姿勢が問題だ。

 設定的にいい加減さが目立つのはここまでとして、次に内容。
 ホントに、序盤はよかったのにね。事件が本格化してきてからは崩れていくばかり。序盤と言うのは、主に登場キャラたちの紹介、立ち位置といった部分の理解に使われる。
 この点においては、4人の立ち位置や絡みは悪くないので評価出来る。難を挙げるとするならば、やや黒子と佐天の関連性が弱いこと。また、美琴・佐天、美琴・初春も弱い。
 強固な関連性は掘り下げているものの、そうでない部分が弱いのが気になるね。黒子と佐天の二人きりの会話など、ぱっと考えても浮かんでこない。
 時と共に打ち解けていっているのだから、さりげなくこうした部分を出していけばいいのにね。キャラの掘り下げエピソードはなかなか良かっただけに、もう一押し欲しかったという感じ。
 日常の中で「ケンカ」するとかよかったよね。仲良しグループだとしても、意見が合わないことなんて珍しくもない。全部ひっくるめて付き合っていけるからこそ仲がいいはずだ。
 本音で語ってぶつかることも出来ない程度の絆なら、薄っぺらいことこの上ない。こうした部分はしっかりしていたから、残念というか勿体無いというか。

 問題なのはその展開だ。一番気になったのは、正直主人公グループはほとんど「関係ない」こと。加害者にも被害者にも関連性が弱いから、大して深くないまま終わってしまう。
 唯一あったのが、佐天がレベルアッパー被害者になったことだけ。最後の段階ではまさに無関係。主人公グループの誰かと関連性があれば、もう少し違うだろうに。
 どちらかと言えば、この2クールにおいて「主人公」と呼べそうなのは、木山という先生の方だろう。木山と研究に使われた子供たちの物語。うん、しっくりくる。
 つまるところ、美琴等は本質的に関わりがないのだ。単に、事件に居合わせたというだけ。極端な話、見て見ぬ振りをしてもいいくらいだ。
 別に木山がどうなろうと、目覚めない生徒がどうなろうと、実のところどうでもいい。知ってしまった以上、放っても置けない。こういうレベルでの関与なのだ。
 だから浅い。気持ちを持っていかれない。ぽっと出てきた新キャラが関連性を高めるための役割を担っていたが、こんなのでは弱すぎる。やるなら1話から出すべきだった。
 もしくは、「受信者」を佐天や初春にしてしまう方が楽。回想にも目一杯話数を振ってね。視聴者は主人公の目を通して世界を「見る」から、そこに近いほど気持ちがリンクしやすい。

 作品を通してのテーマも、どうにも弱かった。上記のように「関係がない」から伝わりにくいというのも要因の一つだが、描いていた内容が子供っぽすぎるのだ。
 いや、子供っぽいことが悪いわけではない。子供の論理で訴えかけることだって立派なテーマだ。そうではなくて、訴えかける方法が幼稚というかね。
 この作品、一言で表すとするならば「エゴ」だ。互いに事情があろうことは百も承知で、それでも通すエゴが何をもたらすのかっていう話。
 LEVEL0が能力を求めたり、自分のしでかした過ちを精算するために他人を犠牲にしたり、前人未到のLEVEL6を目指したり、人は人である限りエゴがある。
 でも、ちょっと周りを見てみなよ。何か忘れてないか? 君の隣には、君を見てくれる誰かがいないのかい? そんな内容だよね。
 さすがに今更なテーマではないかなぁ。まぁ、最近の子はこんなことすら分かってない人もいるだろうから、外れてもいないのかも知れないけどさ。
 個人的には「う~ん」という感じ。テーマをそれとしても、もう少し描き方があるんじゃないかというか。結局、このテーマ的にも、あんまり主人公たちは関係ないのが痛いし。

 評価として高くなりそうなのは、やはりグラフィックや演出。ドタバタ劇もいい感じだし、黒子のメリハリも効果的で、表面に出てくる部分は強いなぁと思う。
 科学的とか物理的とか、そういうのガン無視してるところに目を瞑れば、バトルなんかもカッコいい部類。単純に絵が綺麗ってのもある。デッサン崩れも目立つことはなかったし。
 難を挙げると、やはり「カッコいい」が優先されちゃうところかな。悪いってほどではないにしても、「科学」と謳った作品で科学を無視とかすごいよね。
 私の最大は~みたいにロボ?のクロー(?)をレールガンで飛ばしてるとことかさ。あの形状で、レールガンの状況を作れるのかねぇ? 普通に電気の向きが一定せずに、飛ばすことなんて出来なさそうなんだけど、カッコよさの前にはどうでもいいことらしい。

 あとは、個々のキャラがしっかりしていることかな。美琴が4人中一番子供だってことがアレだけど。周囲のことはあまり考えないし、後先も考えない。黒子とのコネで逮捕されないだけ。
 なんだっけ? 黒なんとかってヤンキーが「暴行」でジャッジメントに掴まるなら、美琴もこれに該当する。ボクからしてみれば、能力を利用しての暴行だから、なお質が悪い。
 そして、当人にその自覚はない。さすがにこれはちょっと、というところ。正式にジャッジメントになるのならともかく、権利を持たない人間なのにね。正義感だけで暴力を振るう。
 登場キャラの中では、黒子が最も大人。木山や狂った女とかも含めてね。ついでコノリ…だっけ、先輩、初春、木山、佐天、美琴、狂った女というところか。
 話の真中に近いキャラほどガキっぽいというのもどうかとは思うが、まぁ、キャラの設定そのものは悪くなかった。美琴だけが汚点ではあるけどね。

 何というか、成長してる感じとかないのもイマイチ感を感じるところなのかなぁ。やや成長したっぽい佐天を除き、他は終始一貫変わらない印象。
 黒子は既に最初から完成に近いキャラだし、初春も感情に流されない限りは、やはり最初から割としっかりしてる。主人公であるはずの美琴は、一連の事件で何かを学んだっぽい感じがなく、何かあったらまた同じ過ちを繰り返しそうな勢い。
 沸点が低く、思考が暴力的で、正義感が強いから「悪・即・斬」な発想に至りやすい。後先考えずに暴走することも日常茶飯事であり、結果として失敗してるのに反省している素振りもない。
 今回の事件においても、「自分のせいで失敗したから、自分の手で解決しなきゃ」とだけ考えていそうで怖い。重要なのは「何故そう至ったか」であって、処理の問題じゃないのにね。
 自分の何が問題で、どうして失敗し、次に何を活かすべきなのか。これを考えない限り、次も似たようなことをしでかす可能性大。
 もっとも、自身の能力で他人に迷惑をかけている自覚すら弱い時点で、かなり残念な子なわけだが。この子、人気あるんだよね? ツンデレではあろうが、ボクには分からんなぁ。

 総じてみると、要するに子供向けなのかってことかな。悪くはないが、よくもない。そんな感じ。最初の期待感が高かった分ガッカリ感が強いだけだ。
 まぁ、2chで『とある魔術の禁書目録』の主人公が「その幻想をぶち壊す」みたいなAAにされ、厨ニ台詞の代名詞的に使われていることを鑑みれば、納得のいくところかも。
 ボクとしては、こうも表面ばかりが凝っていて、中身の方はお粗末なんて作品は好きにはなれない。これだったら、むしろ逆の方がいい。
 そろそろこういう傾向には歯止めがかかってもいい頃だとは思うんだけどなぁ。FF13であれだけ「レールプレイングムービー」などと揶揄されて騒がれているんだから。
 このとある~とて、グラフィックは優秀だけど、内容の方は大したものではない。噂通りの内容であるなら、FF13は比べるべくもないほどに酷いみたいだけど、路線としては同じだろう。

 点数にしてみると、う~ん、好意的に取って70点かなぁ。まさかの力ヒャッフーだったことを加味すると、マイナス5点してもいいくらい。
 何にせよ、面白い作品としてお勧め出来るレベルではないのは確か。時間の無駄と言うほどに酷くはないけど、持ち上げる要素があまりないのも事実。
 未だに本編である魔術~の方は見てないのだが、科学~の方が本編より面白い、などという話も聞く。科学~ですらこの評価なのだから、本編はヤバイかもなぁ…。

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きら

初めて書き込みします
 
 気になった部分があるので書き込みします
 レールガンは魔術のスピンオフでしかないので、そこを重点にみると視方が変わっていきます、
 そして科学、超能力、虚数学区、LV6をつくるっは、本編にも絡んでくる重要なキーワードで、完全に裏の世界の話になり、一般人である美琴達には知りえない情報なのです。
それもあってレールガンでは詳しい情報は出てきていません。

 この話での科学は2通りの意味があり、科学技術の科学と
超能力の科学があり
タイトルで使われているのは超能力の意味合いの方です。

学園都市について
まず学園都市がある1人の人物の目的の為に作られた(作った)街です。
表向きは「超能力」をつくる街ですが根本は別にあります(小説でもまださわり程度しか話が進んでいません)
 科学力も「開発以外の科学技術もぶっ飛んでおり、最先端の技術を実験的に実用化・運用しているため、外よりも数十年分ぐらい文明が進んでるらしい。」wikiより
 その超科学力を外部にもれない為に、学園都市の周りは壁で覆われていて、学園都市側から外部との接触をさけています。(超能力も科学の産物なので、生徒も外部に出ることは用意にはできません)
 超科学の代表としては
 例:本編ではロシアと戦争になり攻め込まれていますが、日本ではなく学園都市のみで、すべて排除されてます。 
 体感ですが、学園都市を今と見れば、それ以外は江戸時代くらい違うと見てもいいかもしれません。
 
レールガンについて
 美琴のレールガンが射程50なのは、コインが溶けてなくなるのが50Mっということです。
 飛ばす物体が大きければそれだけ射程は伸びます。
「まさか、その「ファンタジーに電力を生み出す」部分を研究したのかな? だとしたら、物凄い発明なんだけど(笑)。もう世界の電力事情は一発解決だね。原発なんぞいらん(ぁ」懸念されてますが、残念ながらその通りなのですよ。このアホ科学力も学園都市の目的の為の1つで、外部に出せない理由があります。科学力を盗みにきたり持ち出そうとすれば殺されてもいます。

卒業したらどうなるかは、本編でも大人の超能力者がでていないので、たぶん物語の鍵になってる部分だと思います。(憶測

 風紀委員
 風紀委員は生徒会みたいなものです(主に生徒)。警備員は警察みたいな物です(主に学園の教師)。 そしてどっちも自主性です。そしてこれより上の機関もしっかりあります。

 物語
 薄いのは正直そうだと思います。たぶん主人公は木原先生ですし(笑
でも、美琴がほっとけないから首をつっこむっていうのが、小説を知ってるとある意味納得する部分であり重要なところです。
美琴が好きかってやっても捕まらないのは、LV5だからです。ただ能力が高いからっていうわけではなく、学園都市を作った人の目的の為の重要人物だからあれくらい暴れてもスルーされるのです。

 ちなみに、とある魔術のアニメを見ても、小説でいえば6巻までで序章くらいしか話は進んでいません。小説の方は20巻まではでてますが、まだまだ続きそうです。

なんか長々失礼しました
by きら (2010-06-02 20:40) 

Metter

>きらさん

 これはこれは、このような辺境blogへようこそ(爆

 熱心にご説明いただき恐縮です。こうした反応があるだけでもありがたいことですので、嬉しい限りですね。

 ただまぁ、ご指摘の方向性を察するに、「アニメは所詮外伝であって、詳しい内容は出てこないよ。気になるなら、本編を見てはどう?」というニュアンスかな、とは受け取れました。

 ボクのこの記事は、あくまで「アニメの『とある科学の~』を見た感想」であって、それ以上ではありません。
 ボクとしては熱心なファンでもなく、評価は“単体”以上にはならないのです。

 例え外伝であったとしても、外伝単体で「納得のいく」ものであるべきだと思いますし、というより問題点は「気になる謎」という認識にならずに「納得がいかない」という認識になる点です。

 ご説明のように、あの学園都市がたった一人の思惑によって作り上げられたとするのであれば、それは“どのように”が説明出来なければならないのです。
 「まだ語られていないから分からない」ではなく、「ぶっ飛んだ超科学」であるとするなら、「たった一人の思惑」で、あれだけの規模の都市を運営する背景が想像出来ないのですよ。

 それだけ進んだ科学であれば、当然、どこの国も欲しがりますよね? 日本であるなら、真っ先にアメリカが食いつきます。
 日本に占有させることがどれだけ危険かは容易に想像がつきますし、そんなことをすれば、世界から孤立します。
 資源に乏しい日本は、孤立したらやっていけない国なのですから、そうした部分を外交的に解決するよう努めるのは当然のことでしょう。
 そうした資源問題すら「超科学で解決☆」だとしたら、もう目も当てられません。

 どんな形であれ、「科学」を謳う以上はSFです。科学は自然にある現象を、長い年月をかけ、様々な英知を結集し、血の滲むような努力の果てに作り上げた、我々人類の結晶とも言えます。
 当然、解明されている現象については、「なぜ、どうして、そうなるのか」という論理が確立していることを意味するところでしょう。
 だから、それが今とは違う超科学であっても、そのように筋が通ってなければなりません。
 「どういうわけか分からないけど、超科学で解決してる」では、「魔法で」と言ってるのと変わりがなく、ファンタジーの分類です。ゆえに、科学を謳うと、科学への冒涜とすらなり得るでしょう。
 最低限、「こんな新たな粒子が発見され、これはこういう特質があり、これをこのように活用することによって、こういった現象が発生する。この現象を利用することにより、こうした効果を得ることが出来る」程度のことはやって然るべきですね。
 パーソナルリアリティが重要、ではなく、そのパーソナルリアリティを持った上で、能力者は「どのように」科学的に力を使えるのか、が重要だということです。
 おそらくは超能力を前提に、それを科学的に利用した、ということなのだとは思いますが、それにしても科学的でなさすぎます。単なる超能力と言って差し支えない、という印象ですね。

 要するに、学園都市、ジャッジメント、Level5等、細かい事情はさておき、それを語るには筋が通ってない、ということです。
 ロシアと戦争になり、なんて事態にでもなったら、「学園都市だけで排除」という事実が発生する前に、世界大戦に突入しますよ。
 ロシアとすれば、少なくても「勝てる」と踏むから戦争を仕掛けますよね? 奪える勝算もなく戦争を仕掛けるのであれば、愚の骨頂以外の何者でもありません。「学園都市の力がこれほどとは…」なんて話になるのだったら、アホ確定。ロシアに謝れです(苦笑)。
 とすれば、他の国々も「奪われるかも」と考える可能性は大きい。日本が占有していなければ、わざわざ戦争仕掛けてまで奪いに来ることもないでしょうから、占有していると見えます。
 当然、他の国も欲しい技術であって、今度はロシアに取られると困る国が出てくるでしょう。
 主にアメリカですね。ロシアvs日本・アメリカとなると、社会主義国家である中国が参戦する可能性も高く、そこまで話が大きくなると、ヨーロッパ勢も座視出来ません。
 おそらくは技術提供をちらつかせて外交する必要性があり、世界的な大戦となるのは避けようがないと推測されます。

 それでも、理屈を抜きにしてロシアと戦争になり、「学園都市のみ」で応戦したとしても、問題は収拾しません。
 防衛できてしまった場合、その脅威は常軌を逸しています。一国と一都市の戦力差が問題にならないとしたら、おそらく世界中が「脅威」を感じるでしょう。
 となれば、学園都市vs世界という図式になりかねません。隔離された状態であるのも悪く、言うなれば外部からはエイリアンとさほど変わりはないでしょう。
 極力早急な対処をするべきであって、学園都市を認めているであろう日本は世界的な窮地に立つ可能性が高い。
 前述したように、日本は孤立しては生きていけません。リアルな安保問題等を見ても分かりやすいことでしょう。
 これを打破するには「超科学(笑)」しかあり得ず、そのあまりにあまりな設定は「酷い」としか言いようがないのですよ。

 レールガンについては、大気との摩擦による熱で溶けるため、というのは認識しています。
 無論、飛ばす物が大きければ飛距離も伸びるでしょう。
 しかし、問題はそこではありません。レールガンという科学的な現象は、電気と磁場によるフレミング(左手)の法則によるものです。
 電気は流れる際に磁場を発生させるため、例えば↓方向に電気を流すと、→方向に磁場が発生するのです。
 これを利用し、真っ直ぐ投射するために、「コ」の字のように電気を流して、発生する磁場によって弾体を加速します。
 この「コ」の字のように電気を流すために、弾体を二本のレールで挟んで接触させ、レールの上と下に+と-の電極をつけるのです。

 つまり、飛ばす弾体に電気が一直線に流れないと、磁場の方向にブレが発生し、真っ直ぐ飛びません。
 最後のあの「クロー?」の形状から、そんな風に電気を通せるとは考えにくいわけです。
 もしかしたら、作り手は「電磁石のようなもの」と考え、その反発力で飛ばすとか考えたのかも知れませんが、これは全くの別物。
 馴染みのある言葉とは思いますが、「リニア」ですね。これなら不可能ではないにしろ、また別の問題も出ますが。

 当たり前ですが、この場合は物体の重心を捉えなければ、真っ直ぐ飛びません。
 変なところでインパクトした場合、変な回転をしながら、あらぬ方向へと飛んでいくでしょう。これも「超科学で♪」でかも知れませんが、ボクから言わせれば、単なるご都合主義です。

 とまぁ、別にケンカをしたいわけではありませんが、根本的な部分でいい加減さが感じられてしまうのです。
 細かいことを言うのであれば、美琴の能力は「電気」であって、大気まで操れるとは思えません。
 電気は電位の高いところから低いところへと流れていくものですから、そもそも「狙ったところに電気を“発射”させる」などという行為は出来ません。
 避雷針のように、予め電位の低い部分を設置することで、ある程度は可能になるとしても、レールガンという投射を、本来であればレールも使わずに行うことは出来ないでしょう。

 ま、さすがにこういうものは「そういうもの」として見るべきところなので、ツッコミを入れる対象ではありませんが、設定というのはそれでもいい部分と、それではダメな部分があると思うのですよ。
 だから、細かい事情はさておき、設定的にいい加減さが目に付くのが気になるというわけです。
 将来のことが物語の鍵になるかはさておき、いくらなんでもそこに考えが至らない人はいないでしょう?
 中学生だけではなく、高校生とているのですから、卒業したらとか、大人になったらとか、考えない方が変です。
 「中にいる人間は事情を知らない」としても、社会構造が不透明なんてあり得ません。
 どこかのレールプレイングムービーではないですが、「飼われていたんだー!」とでも言うのですかね。気づいたときに。

 ま、設定的にもいい加減、内容も薄い。こうなってしまうと、アニメの単体としては、どうしても辛い評価になります。
 大変真面目にコメントをいただきましたので、ボクも真面目に(しかもウザいくらいに長く(爆))お返事させていただきました。

 何かありましたら、またお気軽にコメントしてください。
by Metter (2010-06-03 11:27) 

きら

 すみません、また長々しつれいします。

 大前提なのですが、設定が薄いと勘違いされているようなので、あくまで本当はこうなのですっていう補足でで書き込みします。ですので、レールガンのアニメの評価をかえてくれというわけではありません。(レールガンの補足というより、とある魔術の説明です)

 アニメで記載してないなく解りづらいですが、元となったレールガンの漫画やwikiなどでは「とある魔術の禁書目録の外伝」っと記載はされています。
 公式での説明で、「この物語は、平和で平凡で、ちょっぴり変わった能力者の少女たちの日常を描くものである。」とは記載されており主人公が身近で起きる情報程度しか話では出さないという事になります。
 設定が「とある魔術の禁書目録」を知っている人っていうのが前提で話が作られているので、言われている通りアニメのみだと本当に解りづらいと思います。
 「とある魔術の禁書目録」の科学サイド(超能力サイド)の人気がある超能力者の御坂美琴の周辺で起きた話っというのが、「とある科学の超電磁砲」っということなのです。

 「とある魔術の禁書目録」の方では、剣、格闘、魔術、超能力、科学、神の加護、神話、天使ってなどなどでてきており、ファンタジーの世界っと思ってください。
 
 学園都市の作った人=理事長(アレイスター・クロウリー )元ネタは同名の実在した伝説級魔術師から
 「推定寿命は一七〇〇年程で、元・世界最高の魔術師であり、世界最高の科学者。」wikiより
学園都市の異常科学の副産物はこっから始まっています。普通の科学者ではなく何百年も生きています。

 科学力
 作中でも、人間のクローンだったり、とんでも兵器とかは出てきますが、小説ですので大まかな説明はされています。
 例:超音速戦闘機は全長八十メートル近い多きさだが時速7000キロオーバーの速度で飛行可能、普通だったらこの速度だとパイロットは重圧で内臓つぶれる。っが、肉体をマイナス70度で凍結させ各種内蔵機能は生命維持で補い、脳の判断能力だけを稼動させる仕組みにし、頭皮からまがれる微弱な電流を使って操縦している。かなり身体には無茶が来る方法なので、それが大丈夫なように医療機関が気を使っている(機体がばらばらにならない説明もされています)
 っという設定などは書かれています。今現在の科学では到底不可能ですが、ガンダムで二速歩行は無理、スターウォーズの小型戦闘機ではあの飛び方は不可能、みたいに空想力学までつっこむのは無粋だとは思いますので、そこは割合します。

 各国が科学をほしがる
 学園都市は日本にあるだけで、もう別の国家がそこにあるんだと思ってください。アメリカ、ロシアなどなどが、超能力の研究をしようと、能力者の原石を探し確保し研究しようとしますが、学園都市の手によって研究機関はつぶされます。
 指摘と通り戦争は第三次世界大戦になっております、ロシアが学園都市に戦争をしかけた背景には魔術とかいろいろ絡んでいますが、表向きには書類で(大まかに書きますが)「学園都市の科学は自然破壊、石油燃料などの不足原因などで、地球にとって害でしかないので直ちに学園都市を凍結せよ。平和の為なのに、凍結しない場合は、敵意ありと判断しミサイルで爆撃を開始する」みたいな感じで始まります。
 そして学園都市側は、爆撃したければ勝手にどうぞ、だがこちらからは何もしません。っていう感じの返答
 書面どおり戦争がおき、ミサイルは飛んでくるが学園都市の対空防衛で防がれてます。その後戦闘機などもきますが。学園都市側の戦闘機で排除されています。
 っで、日本からしたらたまたもんじゃないので、日本政府からは凍結してくれって連絡は行くが、「一応日本も守っているが、邪魔をするようならしりません」みたいな返答をし、民衆は民衆でせっかく学園都市が守ってくれてるのに余計な事するな政府っという流れになっています。
 物資の方も、ロシアが喧嘩ふっかけているが、学園都市と手を組んでいた方がうまい汁が吸えるので、学園都市と手を結んでる国から物資がきます。 ロシア側も物資を止めようと頑張るが、7000キロオーバーの輸送機などなど止めれるはずもなく・・・っていう感じです。
 普通で考えたらそんなところに戦争吹っかけるはずもないのですが、戦争は建前でしかなく、別の理由があるっていう設定です(説明もされています)

 超電磁砲
 私自身がリアルの超電磁砲をそこまで理解しているわけではなく、登場時の小説はもっていないので、初当常時どんな説明をされているかはわかっていません(↑で長々説明している部分は小説を持っています)
御坂美琴の能力は
「10億ボルトもの出力を誇る電撃に代表される、電流や電磁場を観測し操る能力。」
「攻撃方法の中でも物体(主にゲームセンターのコイン)に電磁加速を加えて放つ「超電磁砲」が決め技であり異名にもなっている(コインの場合、毎分8発、音速の3倍以上で放つ。射程は50m[4]だが、威力や撃ちだす質量を調節すれば射程は伸びる)。」wikiより
 
木原がつかったアノ槍も、漫画版、小説でも話がなく、アニメ完全オリジナルの話なので、どういう原理なのかは不明です。(オリジナルの話ですが原案は作者です)

by きら (2010-06-03 19:27) 

きら

たぶん違うと思いますが
木原の槍の方は、御坂を解析して作ったっと言っているだけで、超電磁砲とはいっていませんし、弾を発射しているわけではなく、プラズマ膨張圧を発射するサーマルガンの可能性はあるかもしれません。
 つまり火力のみ御坂の超電磁砲を超える設定で作った武器っていう可能性あります

(レールガンのwikiとアニメを見直して無理やり設定を考えてみましたw)
by きら (2010-06-03 19:45) 

Metter

>きらさん

 詳しい説明、ありがとうございます。
 まぁ、実際のところ、細かい枝葉の部分というよりも、それが論理として成り立つかどうか、が問題ですね。

 1700年生きてる化け物だとか、そいつが超科学を持っているとか、それが学園都市を“どう”成立させたか等です。
 圧倒的暴力だとしたら、「学園都市」というほどに成立させるのは不可能でしょうし、1700年生きる間に様々な分野で「言うことを聞かせられる」ほどに政治的な力を得ている方が納得できますね。
 どちらにしても、日本の中に国家を作るような事態は、早々に理解できるものではありません。

 政治的、外交的、そうした部分を、とどのつまり「すごい力を持った化け物がいて成立させた」としてしまうのは、あまりに杜撰に感じるというわけです。
 読ませていただいたものは、基本的に「どういうわけか」すごい能力があって、出てくる問題はやっぱり「すごい力で」どうにかしている、という力技の設定に入る部類と思いますよ。
 本来設定というのは、こうした部分に「どういうわけか」があってはならないでしょう。

 時速7000キロオーバー(ほとんど第一宇宙速度だから、かなりの高高度まで飛べる数値ですね。もう少し加速出来れば、地球圏の重力を振り切れます)の輸送機がある。
 でも、「どうやって」7000キロオーバーを出すのか? そこが科学であって、「超科学」で済ませていいところとは思えません。

 建前で戦争するとしたら、よほど重要な「国家的利益」があるんでしょうね。戦争は暴力ではありません。「政治の1手段」であって、国内外に説得力が必要です。
 現実的な出費も尋常な額ではなく、簡単に仕掛けられるものではありませんからね。
 実際の戦争を見ても(宗教対立などの戦争を除き)、石油利権によって巨額の富となりうるイラクなどで戦争が起きるのは利益ですし、倒したところで意味のない北朝鮮などとは戦争したがらないのは当然のことです。

 とはいえ、繰り返しになりますが、ボク自身はあくまで「とある科学の~の感想」以上のものをどうこうするつもりはなく、これ単体の話となります。
 見てない、読んでないものに対して物を言うことはないです。なので、禁書の方でどのような設定になっているとしても、この場においてはあまり意味がないのですよ。

 アニメオリジナルらしい部類は、更に設定が意味不明との噂も聞きましたし、アニメのみでは分からない部分も多すぎるというわけで、ここが問題である、ということです。
 決して、禁書の方の設定が「されてない」とは思っていませんし、そこの設定が薄いとも思ってませんよ。
 あくまで、「アニメを見た限り」では、その設定の方向に「いい加減さ」が見て取れるというだけです。
 アニメ「単体として」して思ったことを書き連ねていますので、本当にそれ以上ではありません。

 丁寧なご説明には感謝しています。おかげで、禁書の方もいつかは見る予定なのですが、多少なりとも期待が持てるようになりました。
by Metter (2010-06-03 20:26) 

きら

 7000kmオーバーを出す方法について

 とある魔術以前につっこまれている部分がアニメとしてファンタジーとしてずれていると思うので書き込みします

 すでに学園都市は普通の技術より何十年も進んでいるっという設定があります。もうここで空想力学の世界なのは理解できないでしょうか? 普通に考えれば何十年も進んでる科学の設定で、今リアルである速度までしかだせない方がおかしいですよね。 ライト兄弟がはじめて空を飛んで、何十年たってステルス戦闘機があり、今の段階ですら無人機でマッハ8は出せているので、今ある技術から何十年たったらマッハ8で移動できるっという設定には、違和感はないと思いますが。

 またいいますけど、科学の意味合いを履き違えています。
科学=能力者サイドであって、科学の世界の話ではありません。科学が重要なのではなく能力者が重要であり、時代背景が現代を使っているだけで、その現代に剣と魔法の世界があるっていう設定の話なのです。

 戦争はロシア側には一切の利益はないです。っていうか、ニュアンスでいえば、魔王クラスのBOSSに俺の目的の為に戦争しろ。逆らったら皆殺しね^^っていうLVで、普通の一般の国の戦争の話ではなく、魔術や異能の力がはいりこんだ魔術サイドの話です。

 アニメ禁書に期待をもってもらってなんですが、小説の方が今のところ20まででていますが、初期の頃は作品にかなりの賛否がありました。後半になってくると安定して評価が高い感じなので、まだ初期の頃の話がアニメなので、つっこみどころ満載な可能性は大かもしれません(苦笑

たぶん、つっこみがまたありそうですし、堂々巡りになりつつあるので、これで失礼します。
長々すみませんでした。
by きら (2010-06-04 04:09) 

Metter

>きらさん

 いえいえ、お話いただけたことはとても有意義であったので、ありがたく思います。

 ボクは題名に「科学」とついているわけですし、禁書の方の知識も持ち合わせず、この作品「のみ」を見ているため、「ファンタジーである」とは認識していないのですよ。
 「能力」がファンタジーであり、それを科学的に運用した世界、というのがこの世界のようですが、科学的な部分については曖昧、いい加減さが見て取れるわけですね。

 科学という題名が付く以上、ボクはもう少しSFなものを予想していましたが、中身はファンタジーなので「???」に至るわけです。
 ご説明いただいた中では、やはり「超科学」の部分が強引なんですね。「そういう凄い力なんだ」としないと話が進まないといいますか。

 現代と過去というほどに科学力に差がある、という設定そのものには別に何ら問題を感じませんが、それが成立する背景が見えてこない。
 これこれこういう流れがあり、こういう経過を経て、こういう風に成立した。それが、概ね誰に説明しても説得できるような内容であるのかどうかが問題だと思っております。

 細かい部分はさておき、理屈・理論をしっかり通しているのであれば、特に気にすることはないですよ。
 「逆らったら皆殺しね^^」なんて要求を出すような奴が、平気でのさばるようになった背景はどうなっているのか? 普通に考えれば、早々にこんなことは出来ません。
 人間、馬鹿ではないのですから、頭を使います。理論として恫喝に屈するようで、国家の運営が成り立つのかどうか、とかそれぞれの立場による理屈があるでしょう。
 色々妨害しようにも、「相手は人知を超えた科学力で無理」というのは些か短絡的で、直接的手段のみならず、やりようはあるものです。
 まぁ、実際に読んだわけでもないので、細かい部分は置きますが、そこに説得力のある背景、設定があれば気にしません。

 7000キロ以上出せる飛行機の話は一例に過ぎませんが、それがどのように開発されたか。開発資金はどうなっているのか。資源はどうか。開発人員は。
 そこが確保されたとして、順当に開発できるだけの環境は。それがあるとしてどうやって手に入れた。運用されるまで外野は何をしていた。などなど、クリアしなければならない背景は少なくありませんから。
 それを説明するのに「とんでもない化け物がいまして」では、説得力に欠けます。
 その化け物が凄い力をどのように行使し、如何にして「国の中に国がある」という異常な状況へと至らせたのか。それが内外に許容される世界的背景に説得力はあるのか。
 少なくとも、とある科学の~のアニメを見る限りではそういった部分が見て取れず、視聴しているこちらとしては疑問に思わざるを得ません。

 要するに、ボクの認識が、ご指摘のようにズレているのでしょう。そういう「ファンタジーだ」と認識していれば、ここまでツッコミ入れることもなかったでしょうから。
 ちなみに、空想科学という分野は、元来ファンタジーではありませんよ。現在ある科学的な理論と、理論値や「もし、これをクリア出来る“何か”があったら」等、しっかりと科学的に考えられたものです。
 7000キロなんて速度で飛べば人体がもたないから、こういう手段でクリアしてますよ、というような部分が、全般的に成されているような感じですね。

 何にせよ、ボクの愚にもつかない戯言にお付き合いいただいてすみません。
 コメントいただけただけでも嬉しいことでしたので、大変ありがたかったです。
 ボクはこの通りの性格ですから、お気を悪くされることもあったとは思いますが、ご容赦願えればと思います。
by Metter (2010-06-04 10:19) 

きら

最後といっといてすみません

つっこまれてる部分、起承転結でしっかり構成されていますよ。
一部分の説明、ニュアンスといった説明ですら理解できないで、ずれたツッコミされてるので、もうどうしようもないです。
by きら (2010-06-05 04:12) 

Metter

>きらさん

 いえいえ、コメントいただけることは嬉しいので、お気になさらず。
 まぁ、ボクが無能で理解力の欠片もない、というのは構いませんよ。ボクはボクで自分が思ったことを書いているだけですので、それが他の人から見て愚にもつかないことは十分にあり得ることです。
 ボクはボクがとても有能で、物語をとっても理解出来る凄い人、などとは思っていませんから、あぁ、他人からはそう見えるのだなぁと客観的なご意見をいただけて感謝しているくらいです。

 ただ、何度も申し上げておりますが、「『とある科学の超電磁砲』というアニメを見た感想」でして、また、禁書方面につきましては、きらさんのご説明から読みとれる部分のみを見たものです。
 禁書まで含めたとあるシリーズ全てにおいて、設定が弱いと思っているわけではないのですよ。
 単に、「今ボクが知り得る情報」からしての感想にすぎません。シリーズ全体を知るきらさんからすれば、「何言ってるんだこいつ」かも知れませんが、その点はご理解ください。

 ともあれ、きらさんの熱心なご説明により、少なからずシリーズについて、という部分の勉強にはなりました。ありがとうございます。
by Metter (2010-06-05 11:01) 

中大

ウチは、あんまり難しいこと考えて見なかったね。
つーのも、科学サイドっつても結局は超科学なわけですし、土台がどうこうは考えても一緒だと思うよ。

小説も20巻まで読んで、SSも2冊読んで、コミックも読んだけど
昔のヒロイックファンタジーに無理やり理屈をつけようとしている感じかな。
表面を眺めるのは面白いけど、ちゃんと読み込むとおかしな点がどっさりと出てくる。感想はそんなもん。

キャラクターに魅力はあるので、主要キャラ4人がキャッキャ言ってるのを楽しむのが一番でないかな。
by 中大 (2010-06-09 00:05) 

Metter

ちゅんたさん、いらっしゃいませ~。

まぁ、そのようですね(笑)。<表面を眺めるのは面白い
予備知識ゼロで、なんぞ真っ当(というのは言葉として正しいかは分かりませんが)なものを予想というか期待というかしていたのが、そもそもの間違いという気がしてます。

結論としては、ちゅんたさんの仰るようにキャラのキャッキャぶりを楽しむというのが正しそうです。
実際、ボクもそういう表面に出てくる面は強いと思ってますしね。
by Metter (2010-06-09 09:13) 

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