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2009年第4期アニメを振り返る ~その4・11eyes~ [アニメ]

 時間的余裕が少なくて、でも、やることは多くてと、アニメの消化がなかなか進まない。それでも少しずつ観ているのだが、詰まらなかった時の凹みっぷりときたら(ぁ
 さて、今回消化したのは『11eyes』だ。リアルタイムでは、判断保留でしばらく観たものの、途中で視聴終了と判断した作品で、ぶっちゃけ、いい予感はしてなかった。

11eyes 1 スタンダード版(DVD)

11eyes 1 スタンダード版(DVD)

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

 結果は案の定酷いものだった。『戦場のヴァルキュリア』のことを書いた時にも書いたことだが、こういう「ゲームのアニメ化」というやつはそもそも地雷が多いものだ。
 ゲームシナリオという長大な話を、アニメの放送枠に収めようというのが土台無理な話。そもそも尺度の違う2つを、半ば強引に描かなくてはならないのだから。

 しかも、この作品は1クール。この短い間に、キャラを描き、設定を理解させ、その上で物語を展開し、それでいてストーリーを語るなど、到底出来るはずもない。
 それなのに、それを全部詰め込もうとするのだから、全てが薄っぺらな要素に落ちぶれる。これはゲームのアニメ化全般的に言えることでもあり、まさにダメ作品を地で行く感じ。

 キャラクターがさっぱり描かれていないから、「友と明日のために!」と決め台詞を吐いたところで恥ずかしいだけ。厨ニと言っても差し支えないレベルだろう。
 魅力なんて欠片もなく、衝撃的なイベントが起ころうとも、「ふ~ん」の域を越えることはない。元々エロゲとはいえ、足りない魅力を補うのはお色気などという、近年珍しくもないどうしようもなさまで加わり、よくもまぁ、こんな作品を恥ずかしげもなく出せたものだとさえ思う。

 設定や展開においても壊滅的で、底の浅い謎、役立たずな機関、思考レベルがお粗末など、どこにも誉められた要素がない。
 これだけ頭の弱い話だと、観てるこっちまで頭が悪くなりそうだ。ボクの頭がいいかといえば悪いんだけど(爆)、それにすら及ばないということだ。

 主人公たちは「赤い夜」ってなんだろう?と疑問に思っているくせに、その疑問を解く努力をしない。説明されるまで気づかないとか、本気で馬鹿としか思えないところ。
 敵というか黒騎士連中も、能力はあっても頭はからっきしなのか、各個撃破されるなんて間抜けすぎる。昔魔女を協力して封印した、なんて設定があるのに、チームワークなしとかあり得ない。
 「失敗したら世界壊滅」なんていう状況において、個人的な感情に走ってる場合じゃないことくらい、容易に考えつきそうなもの。ボクだったら、最初から全員で1人ずつ潰していく。

 同じことは、現代のなんちゃらって組織にも言えて、世界の存亡をかけた事件に、派遣したのがたった1人。挙句、「滅びちゃってもいいかな~」とかすら考えている役立たずで、人選すら間違ってる(まぁ、人形だったみたいだけど)。
 世界全てが生きるか死ぬかなら、何をおいてでも解決すべきなのに、何ともお気楽な組織だ。魔女封印の際には、何人も派遣してるのにね。

 アイオンの目だっけ?アレの所在が判明したのなら、なんで全力で潰しに来ないのかも分からない。主人公の姉が自殺したことにより、残りの「欠片」が全て集まっても、少なくてもすぐに危険はなかった。だが、アイオンの目とやらは、これ1つでアウト。1発アウトなら、1番警戒すべきところ。
 なのに、敵は「絆は断ち切った!」だと。はぁ?としか思えない。だから何?だ。主人公1人のところを襲って殺せばいいものを、わざわざ因縁の相手を呼び寄せるとか阿呆かと。

 謎も謎で、ほんっとにくだらない。「欠片」って何度も言っていれば、集めると何かが起きる+必死に襲ってくる=集めたいor集めさせたくない、のどちらかだろう。
 そして、封印された少女。主人公達が求めに応じて助けようとしたら邪魔をする、と来れば、上記の選択肢もどちらが怪しいかなど分かってくるだろうに。
 これで謎だったいうのなら、謎ってものをナメてるよね。めっちゃバレバレだし、この程度のことに頭が回らない主人公たちは馬鹿なんだってことになってしまう。

 終いには、解決法も呆れる代物。今時、ジャンプ作品ですらこんなの使わない。ごちゃごちゃと御託を並べてはいたが、早い話が力でねじ伏せて終了。そこに、何か「物語が展開したことにより成長した」という要素があるのならともかく、精神的には何ら変わってない。
 挙句、キャラも都合よくその時々で性格が変わり、自分という芯が全然ないから、実に白ける代物だ。何でこんなものをアニメ化したんだろねって感じ。

 「平行世界」に関する認識も甘く、ただの「可能性の世界」程度の設定になってる。これの説明を始めると長いから割愛するが、平行世界とはあんなに都合のいいものではない。

 キャラクター、世界観、設定、展開、そのどれもがいい加減で、全てが3流。見た目は近年のアニメ絵だから普通だとしても、中身は酷いもんだ。あえて屑と言ってもいい。
 評価としてはけんぷファーと並んで最下級だが、この作品には斜め上というような展開がない分、酷すぎることによる価値がない。
 つまり、1度すら観る価値はない。ホントに最下級のアニメ。点数なんてつけようがないほどだけど、まぁ、5点といったところか。地雷乙ってことで。

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